謹賀新年

2010/01/1

あけましておめでとうございます。
毎年テーマを考えるのが楽しみですが今年は「かん」という言葉が
浮んできました。
「かん」と言っても「感」「観」「勘」とあるのですが、最近の世の中を見ていて
温暖化や新型ウイルス、景気や雇用の悪化といった心配事があとを尽きません。
それら世の中の情報に惑わされ自分を見失しなわないためにも現代人が
忘れかけている「勘」を取り戻していくことが大事ではないかと思い今年のテーマに
しました。
人類の祖先が誕生したのは今から300万年前と言われていますが、
現在に至るまで進化をしながら自らの勘を頼りに数々の危機を乗り越え
生き延びてきた人間たち。
しかし現代は1年中一定の温度に保たれた中で生活をし、好きなものを
お腹いっぱい食べ、知りたい情報はすぐに手に入るといったように
昔と比べればはるかに生きることが楽になりました。
このような時代に人は勘を必要としなくなり五感ですら麻痺してきている状態です。
私たちの思う勘とは、触覚、視覚、味覚、嗅覚、聴覚といった
五感を超えた奥にある第6感のことを言います。
それはインスピレーションだったり、直感だったり、アイデアといった
誰もが日常の生活の中で毎日何気なく湧いてくる情報源のことです。
それは一見根拠のない情報のように思えますが、人生を生きていく上での
適切な判断力と洞察力と知恵を持ち合わせています。
人は追い詰められたり生命の危機が訪れたようなとっさの時に
勘が働き、その感じるままに行動したら助かったというような話は
昔からよく言われています。
勘は五感が十分に機能した時に現われます。
今年は、施術を通して皆さまと共に勘を育てることを取り入れていきたいと
思っています。
そして年末には、世の中の不安な情報に流されないしっかりとした自分を確立し
自信を持って人生を歩めるようになれればと思っています。
どうぞ今年もよろしくお願い致します。
中山 嶋崎